ルーツ
2022年09月16日
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本校は出稼ぎの日系人の親に帯同して日本にやってきた南米の子どもたちの
学校です。開校時の2003年には日本全国でブラジル人学校が約120校、
ペルー人学校が13校存在していました。本校のある浜松市には当時5校の
ブラジル人学校がありました。
スペイン語圏の南米の子どもたちの学校がないということで、地元ペルー人の
保護者達に頼まれて開校することになりました。その後ブラジル人の保護者か
らも頼まれブラジル教室開講に至り、ペルー課程とブラジル課程となりました。
日本にある外国人学校として、母国語も日本語も両輪で学習できる機会を
提供できるように努力しています。
先日、ロシア支配地域(ウクライナ東部、南部5つの州)の1400を超える学校で
ロシア語による授業でウクライナ語は選択科目となる(教育面でロシア化教育)と
いうニュースを聞きました。言語を奪われることは文化が奪われ、民族としての
アイデンティティを奪われることになります。(すでに歴史が物語っています。。。)
日系の子どもたちが持つ二つのルーツ(母国と日本)を大切にしている本校は
稀有な存在であると思います。「根っこ」を失わないようにする教育は必要です。
これは「多様性」を認める、とか、「多様性」の尊重とは異なります。
多様性とは異なる