切ない言葉
2021年12月06日
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日本という異国で母一人子一人のシングルマザー家庭。母親
は女手一つで一生懸命働き子どもを育て、当然、家にいる母親
より子どもと一緒にいる時間は少なくなります。
母親の罪悪感(一緒にいる時間が少なく世話が十分できなくて
子どもに申し訳ない)、そして、子どもを育てるために自分が稼が
ないといけないという責任感。そうなんです、子どもを育てるため
に朝から遅くまで働き、子どもに不自由をさせないようにと頑張る
ほど、子どもと一緒にいる時間が少なくなるジレンマ。。。これは
経験しないとわかりませんが、私もそうでしたので、本当によく
わかります。母親のアキレス腱です。
子どもが大きくなり様々な興味がわき、小さい頃のように夜早く
寝なさいと言っても当然素直に従う子は少なく、夜更かし、そして
朝寝坊の悪循環。。。学校に遅刻、、へたをするとそのまま学校
を休み、、まだまだ自己管理できる年でもなく小さい頃のように
親の言うことにすべて従うわけでもない難しい年です。。。仕事に
出た母親には手に負えなくなってきます。
そんな家庭の生徒が期末試験の日にも寝坊してテストを受けれず
追試を受けないと留年してしまいます。生徒は決して能力が低い
子ではなく頭のいい子です。以前は学力でも表彰されるくらいでし
た。なので、学校を休みがちになってしまったことが残念でなりま
せん。追試の日に、追試を受けたくないと言った生徒、学校から
の電話で仕事場の母親が「お願いだから追試を受けて」と。
なんとも切ない言葉でした。
母親なんだから子どもにそんな言い方、とか、子どもがそんな風に
なったのは母親が悪い、とか、簡単に言う人たちがいます。わかった
ように批評したり、意見を言う人がいます。
経験したことのない人たちに何がわかるのでしょうか・・・母親はできる
ことを一生懸命、そして何よりも子どものために生きてきています。
「お願いだから追試を受けて」という言葉に母親の様々な想いがみえ、
本当に切なく感じました。