保険

保険
子どもたちの生活には怪我はつきものです。切り傷、すり傷
くらいの軽度なら学校に常備している救急箱対応でいいので
すが、大きなけがになると緊急を要しますので学校から病院
に運ぶことも少なくありません。

学校設立当初から何年もほとんどの保護者たちが健康保険
(国民健康保険or社会保険)を所持してなかったのです。これ
は採用側と働く側双方の問題でした。子どもが怪我や病気で
医療機関にお世話になり、保険がないとその支払いが保護者
の経済状況を直撃しました。保険適用外で高額になり大変で、
子どもが学校で怪我をすると保護者の負担を考え憂鬱な気分
になったものです。

保険を持たない患者側は医療費負担が大変でしたが、病院側
の大変な話も聞きました。以前ある病院の理事長さんが、
「多額の未収入金があって経営を圧迫している。その未収入
金は保険のない患者の未払いのものだけど、緊急で運ばれ
てくる患者を保険がないからと治療を放棄できない」と
おっしゃっていました。

現在では当校の100%近くの保護者が健康保険を所持して、
さらに浜松市の場合は保険適用の子どもは500円で治療して
くれますし、湖西市では無料ですので保護者の負担がかなり
軽減されています。

当校は各種学校枠ですので、通常の公立、私立の小学校、
中学校等で加入できるスポーツ保険に加入できません。
ですので、学校独自で施設賠償責任保険に加入しています。
学校の体育の授業で捻挫したり骨折した場合、医療機関で
「学校での怪我ですから学校の保険(スポーツ保険)対象なの
で健康保険は使いません」と必ず言われます。その度学校側
から医療機関に、うちの学校は学校という形ですがその保険は
適用外です、と説明しています。

昨日も子どもが走っていてこけて頭に切り傷をして病院に連れて
いきましたが、保護者のほとんどが保険がない頃のことを思い
出しました。