行き先は学校。。。プラットフォーム
2021年10月21日
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様々な事情で本校を卒業せず他の学校へ編入、転入していった
生徒たちの中には、本校を母校のように想い社会人になってから
訪ねて来てくれることは少なくありません。それはとても嬉しいこと
です。近況報告や懐かしい話や色々な話で盛り上がります。そして
何よりも成長した元生徒たちの姿をみれることはスタッフ皆が嬉しい
ことです。
本校に数年在籍し、家庭の事情で日本の学校へ転入したAくん。
(明るく元気で素直な印象しか残っていません。)社会人になってから
一度学校に顔を見せに来てくれたことがありました。その時は、元気
にやっている、結婚してもうすぐ子どもが生まれる、と知らせにきてくれ
ました。
久しぶりにAくんが私と話しがしたいと学校にやって来ました。
話を聞こうとすると様子がおかしい。。。何か悩んでいる様子。。。
精神的に追いつめられている感じがみてとれます。。話してくれないと
どんな支援ができるかわからない、と言うと、ポツポツと言葉を絞りだす
ように。。。今日は自分の誕生日だけど一人、、子どもに会えない、、
体調が良くない、、自分の感情を言葉でうまく表せない様子です。。。
そして行くところがなくだれかに話したくて学校に来たようでした。。。
いろんなことで頭がいっぱいな様子なので、体育の授業を生徒たちと
一緒にやるようにうながし体育の教員に頼みました。(思考でいっぱい
になるとよりネガティブになってしまうので、そこからエネルギーを離す
ことが大事です。思考から離れるには運動が効果的です。運動すると
考えられなくなりリラックスできますから。)
嬉しいことがあった時も苦しい時もいつでも学校に来て、共有して一緒に
考えたら一人では無理でも何かできるかもしれない、といつも生徒たち
には伝えています。
Aくんは午前中学校にいて「ありがとう、ごめんなさい」と言って帰りました。
またいつでも顔を見せて、と伝えました。頑張りすぎないで、と声をかけ
ました。
学校は「プラットフォーム」のようなものであってほしいと思います。立ち寄って
また旅立つ、また困ったら立ち寄る、立ち寄るところがあるということはとても
大切です。