多文化共生→ムンド式統合政策
2021年09月27日
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「多文化共生」という言葉がよく聞かれるようになって久しいですが、
この「多文化」と「共生」、それぞれ単独ではそれほど難しいもので
はありません。
多様な文化があるということは興味深いことであり、豊かであるはず
です。そして、動植物の世界では共生の例は少なくありません、成り
立っています。
しかし、この二つの言葉が繋がると人間世界では様々な軋轢、問題、
不安要素が満載です。
少子高齢化問題を抱える日本において、外国人労働力を必要とし、
外国人の受入もすすんできています。全国各地で「多文化共生」という
言葉がテーマとなることは少なくありません。
外国人受入については移民を受け入れている諸外国(移民先進国)が
モデルケースになります。しかしどこの国においてもこの問題はスムーズ
ではありません。多文化主義、同化政策、統合政策、それぞれの国が
自国にあったやり方をしています。日本では「統合政策」を取り入れている
ようですが、私個人的には統合政策というより、同化政策と多文化主義が
入り混じっていて、本来の「統合(インテグレーション)」とは言えないように
思えてなりません。
統合とは、お互いの良いところを受け入れ、お互いを照らし合わせることで
見えてくる点を修正することだと思います。そして、ここでとても大事なのが
「軸足」です。どこに軸足を置くかがキーとなります。そしてお互いの「努力」
です。
企業での外国人採用、外国人支援の個人ボランティア活動、そしてムンド校
設立とこれまで長きに渡り様々な現場での経験に基づいて私なりの多文化
共生のミソにたどり着きました。そのミソがムンド校の教育の根幹になって
います。(私は勝手にそれを「ムンド式統合政策」とよんでいます。)
「多文化共生」、それは綺麗ごとではなかなかいかないドロドロしたものです
が、決して不可能なものではなく着地点があると思います。