有難い
2021年09月23日
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学校を始めた頃は南米の習慣なのか、とにかく学校がやることなすこと
に対して保護者からのクレームが多く、対応が大変でした。保護者会を
開くとそこは戦場のようでした。なので、その経験から全体の保護者会
をなるだけ避け、PTAも作らず、保護者に対して個別対応にすることに
しました。
出稼ぎ労働者である保護者たちは不安定な仕事、そして異文化の中で
ストレスもあり、日本語もわからず、さらに仕事を失うわけにはいかない
ので職場では我慢もしなければなりません。そのような状況で学校では、
自らの言葉で話せ、学校側と保護者が対等ですから(むしろ学校側が弱い
立場かもしれませんが)、ストレス解消、自己主張の場となっているの
かもしれません。いわゆるはけ口です。
教職員たちは日々の仕事の中で大変なことはいろいろありますが、やはり
一番大変なのは保護者対応と口をそろえます。
しかし、「歴史」というのは何かを変える、そして力になります。「子どもが軸」
としてブレずにやってくると協力的な保護者もだんだんと増えてきています。
目指すことは同じですからね、子どもたちの将来のため、ですから。
今では学校を弁護、応援してくれる保護者がいて、これまでやってきた学校
の実績を認めてくれ、学校を大事に想ってくれることがとても有難く、私たちの
力となっています。