繊細に気づき鈍感であること

繊細に気づき鈍感であること
ムンド校は多文化共生の現場とも言えます。日本人、ブラジル人、ペルー人、
パラグアイ人、ボリビア人の教職員、生徒たちが集います。

文化、習慣の違い、そして言葉の違いでいろいろな問題も課題もあり、毎日
何かが起こっています。また、学校現場ですから、子どもたちの健康状態や
精神状態等々注意することは欠かせません。また一緒に働く教職員の様子、
変化に気づくことも大事です。

中でも大変なのは保護者対応で、260人の生徒の保護者全員が満足する
ことは不可能で、学校の方針を理解してもらえるようにたくさんの会話を繰り
返します。

「違い」というのは繊細に気づく必要はありますが、その繊細さが大きくなると
自らがつぶれてしまいます。私は多文化共生だけではないですが、「共生」
においては、繊細に気づいて鈍感である、ことがミソだと感じています。