今更ながら

今更ながら


南米の人たちと関わるようになって20年以上。関わった人たちの数は相当です。企業での日系人採用の仕事から現在の学校の仕事まで、彼らが日本で生活する上で必要な手続き、相談、トラブル、ありとあらゆることがありました。

言葉、習慣、文化が違う異国でわからないことだらけの人たちに常に心がけたのは、彼らの立場に立って少しでも不安、心配が少なくなるようサポートすることでした。

初めて関わってから現在までその気持ちは変わりません。ただ、私自身学習したことも少なくありません。「ペルー人なんて大嫌い」「やってられない」「二度と関わりたくない」思ったことは数知れず。でもなぜか現在も南米の人たちの中にいます。。。

昨日20年以上前から知り合いのブラジル人父娘が訪ねてきてくれました。この親子とは彼らが来日以来の長い付き合いの中、何かトラブルがあったり、心配ごとがあったり、手続きがわからなかったり、とその都度その都度私を頼りにしてくれていました。日本での生活も長くなり、ここ数年は連絡をくれることも少なくなりましたが、1年に2~3回は何かで連絡があります。

昨日訪ねてくれて、「久しぶりですよね。」と昔の話に花がさいて、あの時、この時と思い出話をしていた時、「あなたがいてくれたから私たちは日本で暮らせてこれた。今こうしていられるのはあなたのお陰だ。全幅の信頼をもって感謝しかない。」と言われました。

日系人の人たちのため、と思ったことは一度もありませんが、自分が役に立てること、誠意をもってブレずにやってきても、裏切られたり、騙されたり、攻撃されたり、足を引っ張られたり、デマを流されたり、あげたらきりがないくらいの経験をしてきました。

ですが、この親子の言葉ですべてがゼロになった気がしました。こちらこそ「ありがとう」でした。

ムンド・デ・アレグリア学校HP
http://www.mundodealegria.org