救われる笑顔

言葉では言い表せないような感動、、心を軽くしてくれる笑顔、それをくれた生徒は今大変な状況にあるのに。。。

その生徒が幼い頃に両親は離婚して、母国で母親と暮らしていましたが、母親の再婚相手とうまくいかず家庭内で孤立し苦しみ、DVもあったようで精神的にダメージを受け、日本にいる父親に助けを求めていました。

父親も日本で再婚していましたが、子どもの精神的なダメージを心配し、また長い間父子が離ればなれになっていたので日本に呼び寄せることを決めたのです。そして数カ月前に来日させたのです。

来日当時は殻に閉じこもっているような感じで、父親もなんとか寄り添おうとしていました。スクールカウンセラーの先生にもお世話になりながら、友達と学校生活を楽しめるようになってきているようでした。日本語の勉強と小遣いを稼ぎたいとアルバイトをしたいという希望も出てきて、学校と関係あるところでのアルバイトも始めたところでした。アルバイトを始めてからその生徒が嬉しそうにアルバイトの紹介のお礼を言いにきました。

念願のアルバイトを始めて2週間ほど経ち、来日から約半年の今、父親が自分の都合でその生徒を母国に帰らせる、と学校に一方的に伝えてきました。生徒の気持ちはどこにもありません。母親も父親も自分の都合だけ、自己犠牲の精神は微塵もないですね。母国で大変な思いをして来日したのに。。。。

その生徒と廊下ですれ違った時、太陽のような笑顔でにこっと私に微笑んでくれました。たまらないですね。。。。。


ムンド・デ・アレグリア学校ＨＰ
http://www.mundodealegria.org/