キャリア教育
2019年10月04日
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ムンド校の子どもたちの卒業後の進路は様々です。それは、日本語の問題、経済的な問題、親の事情等々で影響を受けるからです。
一般的に高校卒業後の進路は進学か就職になりますが、ムンド校の高校生たちは、来日時期や移動の多い背景などで卒業までに一定レベルの日本語能力に達せない場合、日本での進学、就職が難しくなります。母国での進学は当然可能ですが、そこには経済的な問題がありますので卒業後アルバイトをして自分でお金を貯めてから母国や国外の大学に進学する生徒も少なくありません。
一方、日本語能力が一定レベルに達する生徒は日本での進学を希望します。これまでも日本での大学、専門学校に進学した多くの卒業生たちがいます。しかし、日本語のレベルが達せず母国での進学も希望しない生徒たちは、卒業後親の勤務先で仕事をすることが多く、これまでも「正社員」扱いになった生徒がいません。
ムンド校では生徒の進路についてはこれまで「進学(日本、母国)」にウエイトをおいてきましたが、生徒たちの状況を考えると新卒での「正社員」採用の道を作るためにも両輪でキャリア教育を行っていかなければならないのです。
これまでの日本での進学を希望する生徒への日本語特別指導に加え,就職するための「就職プロジェクト」をスタートし力を入れています。プロジェクトの質の向上のためには経済的な問題がありましたが、今年度、社会貢献に尽力されている株式会社NTTドコモ様の「ドコモ市民活動団体助成事業」のご支援が決まりさらに充実した活動に取り組んでいきたいと思います。
今日は一人の生徒の「採用内定通知」が届きこのプロジェクトの成果とスタッフ一同喜びをかみしめています。
ムンド・デ・アレグリア学校HP
http://www.mundodealegria.org/