回顧
2019年03月08日
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学校設立して1年程経った頃、学校がNPO法人格で役員を引き受けてくれた方からご紹介を受け、地元のある企業の社長にご支援を頂くことができました。学校が頂いた初めてのご支援でした。お礼を申し上げるために、この役員の方と共に社長に面会して頂けることになりました。
この時のことを私は今でも忘れたことがありません。役員の方と社長は古くからいのお知り合いで、当然役員の方の依頼であるから支援をして下さったのです。応接室で待っていると社長が来られて役員の方に真っ先におっしゃった言葉が「なんで連れて来たんだ。あんたを信用して寄付をしたんだからわざわざ連れて来なくていい。」だったのです。私は洗礼を受けたのです。社長は早くから日系の人たちの雇用に携われていたので、私の覚悟を試されたのだと思いました。私は社長の言葉に衝撃を受けましたが、この機会にきちんと思いを申し上げておきたいと、とにかくムンド校を立ち上げた思いとどういう方針でやっていきたいのかを説明をさせて頂きました。社長は黙って聞いてくれていました。
その出来事から、1年後NPO法人格から準学校法人格に変更する時、その社長は学校の役員で名前を連ねて頂き、現在まで叱咤激励をしてくれています。先日社長とお会いして話をさせて頂く機会があり、昔話の一つで「あの時の社長の言葉を今でも覚えてます。あの言葉があったので認めてもらえるよう頑張ろうと思いました」と申し上げましたら、初めてあの時の社長の真意を聞かせて頂きました。社長は、「会って支援を決めることは引き受けて責任を持つことだから、簡単に私は誰にも会わないし支援を約束しないからだよ」と。
15年ぶりに知った真実でした。その時でなく今聞けて良かったと思いました。
ムンド・デ・アレグリア学校HP
http://www.mundodealegria.org/