概念と言葉

概念と言葉


言葉が存在しないということは概念が存在しないのですね。スペイン語で「義理」とか「恩」という言葉をなかなか訳せませんし、頑張って訳しても本当の意味が伝わらない気がします。つまり実感がないのです。

日本人の子どもが母親の手伝いで洗い物をしていて、手がすべって皿を割ってしまった時、大抵は「お母さん、お皿を割ってしまってごめんなさい」となるでしょう。スペイン語ではそうなりません。「お皿が割れちゃった」になります。スペイン語で割ってしまうという行為は、故意に皿を投げて割ることになります。同じ意味で、乗らなければならないバスに乗り遅れた時は乗り遅れたのでなく、「バスが行っちゃった」になります。

こういうことを知らないと多文化共生、難しいですね。




ムンド・デ・アレグリア学校HP
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