経験からの一言
2018年02月19日
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毎年県内の教職大学院の院生の方々がムンド校に研修に来られます。今年第一回目の研修で15名の教師の卵の方々が一日研修をムンド校で実施しました。
日本の学校に通う外国人児童が、言葉のわからない学校でどのような状況に置かれているかを体感するために、スペイン語、ポルトガル語のわからない院生の方々に母国語授業に参加して頂き母語(日本語)が通じない、使えない大変さを体験してもらいました。この体験をするとほとんどの院生は、授業がわからずただ座っているだけの時間の苦痛がどれほどのものかを感じてもらえるみたいです。
研修最後の私の講義で必ず伝えていることがあります。それは、「自分を守る」ということです。教師を目指す人たちの中には、ややもすれば自己犠牲が普通で自分を責めたり、生徒中心であるという責任感が強い人が少なくありません。もちろん学校は生徒のためにあるものですし、生徒中心に考えることも当然ですが、自分があってのことです。教師も人間ですし、神でも聖人君子でもありません。自分に優しくすることも必要なんです。自分があっての生徒のために何か役にたてるのだと私は思います。